自社サイトと、保守・運用をお預かりしているお客様のサイトを合わせた約140サイト(複数のレンタルサーバー契約)を対象に、毎日の安全確認と数値把握を自動化した事例です。ご提案している仕組みを、お客様の本番環境も含めて毎日実運用しています。
構築した仕組み
1. サーバーの日次自動巡回
毎朝6時に全サーバーを自動チェック。改ざんされたファイル、不正に設置されたプログラム、データベースへの不審な書き込み、管理者アカウントの無断追加、アクセスログ上の攻撃痕跡など、約10種類の観点を毎日確認します。全ファイルの指紋を前日と比較する方式のため、「昨日と何が変わったか」を確実に把握できます。所要時間は約8分、サーバーへの書き込みは一切行いません。
2. 異常時のAI一次判定
変化が見つかった場合はAIが内容を読み取り、正規の更新作業か不審な変化かを一次判定してメールに添えます。最終判断は人が行う設計です。
3. アクセス解析の統合レポート
約80サイトのアクセス数を毎日自動取得し、各サイト自身の過去実績と比較して急減・急増・計測停止を自動判定。サーバーの状態と同じメールで受け取れます。
4. 新しい脅威への追随
2026年に問題となったAIエージェント向けの不正ファイルによる攻撃手法にも対応し、該当ファイルの新規出現を毎日自動検知する仕組みを追加しました。
効果
約140サイト分の毎日の目視確認が不要になりました。実際の運用では、WordPressの脆弱性放置や設定ファイルの意図しない公開といったリスクを、自社・お客様サイトの双方で被害が出る前に発見・解消できています。
設計方針
巡回は読み取り専用でサーバーに書き込まず、異常の最終判断は必ず人が行います。「検知と整理はAI、判断は人」という分担です。